第94章 聖なる夜の願い事
「………朱里」
ーぐちゅうぅ…
「ひっ…あっ、やっ、待っ…まだ、やっ…」
熱い泥濘の中を掻き混ぜるように腰を回す。
結合部を擦り付けながら、ぷっくりといやらしく膨らんだ花芽を恥骨で押し潰すように刺激してやると、朱里は悲鳴のような声を上げる。
「やっ…いや、待って、信長さまっ…あっ、んんっ…私、もぅ…」
「待て、は聞かんぞ。一度きりで終わるわけがなかろう?」
「そ、そんなぁ…も、無理で、す…うっ…」
「もっと啼け。貴様の口から紡がれる言葉は、全て俺のものだ。その艶めかしい喘ぎも、淫らな啼き声も…全部、俺だけに聞かせろ」
「あぁ…信長さま…」
天に最も近く、地上の喧騒から遠く離れた静かな天主の一室。
何者にもひれ伏さず、神をも畏れぬ天下人の住まう、この場に聞こえるのは、肌を打つ淫らな音と艶めかしい女の喘ぎ声だけ。
(声が枯れるまで啼けばよい。その美しくも淫らな声、誰にも聞かせたくない。快楽に溺れて啼く淫らな貴様は、俺だけが知っていればよい)
純粋で人を疑わぬ清らかな聖女は、俺の前でだけ乱れ堕ちる。
聖なる夜に願うは、ただ一つ
愛らしい俺だけの聖女をこの腕に抱いて
この夜が永遠に続けばいい…と、ただそれだけを願う