第18章 宴のあと
賑やかな宴のあと、朱里の手を引き、久しぶりに天主の自室に戻る。
襖を開けて中に入ると、障子越しに月の光が差し込んでおり、部屋の中を淡く照らしていた。
後ろ手に襖を閉めて、朱里の身体を抱きすくめると、伽羅の香がふわりと香る。
戦場で何度となく嗅いだ同じ香りも、愛しい女を懐に閉じ込めて直に嗅げば、まるっきり違うものに感じられる。
首筋に顔を埋めて深く息を吸い、朱里の香りを堪能する。
「朱里、今宵の貴様は一段と美しい。
気付いていたか?宴の間中、皆が邪な目で貴様を見ていたのを」
白い首筋にチュッと口づけ、下から上へと舐め上げる。
耳たぶをカリッと噛んでやれば、朱里の身体から力が抜けていくのが分かる。
「んっ、やっん、そんなの知らな…い」
首筋に唇を押しつけて強く吸い付き、赤い華を咲かせる。
「あっ、やぁん、信長さま…そこはだめです…見えちゃう」
「ふっ、貴様は俺だけのものだと皆に見せつけてやればよい」
(宴の間中、気が気ではなかった…朱里には絶対に言ってはやらんが)
「この打掛もよく似合っておる…脱がすのが惜しいな」
そう言いつつ豪華な打掛に手をかけてバサリと下に落とし、小袖姿になった朱里の身体を背後から弄る。
小袖の袷から手を差し入れて、たわわな胸に直に触れる。
胸の先端をクニュクニュと押し潰すように触れてやると、すぐに硬さを増して膨れ上がってくる。
「っ、はぁん…あぁ…」
感じているのか、小さな口から甘い声が漏れ始め、腰が微かに揺れている。
「ふっ、いやらしいな…ここも…触って欲しいのか?」