第4章 初めての〇〇〇
部屋では軽くバスローブを羽織った成瀬がベッドにうつ伏せで携帯を見ていた。
由希はここはラブホなのだと現実を再確認した後、少し部屋を見渡す。
お風呂の後で喉が乾いていた為、冷蔵庫の様な扉を開けるとそこにはさらに小さいボックスに分かれており、バイブ…と書かれていた。
バタンっっっ
びっくりした拍子に勢いよく扉を閉める由希。
「…?何。どしたの。」
「…な、何でもない。」
よく見ると冷蔵庫はその隣にあるものだった。
水を一本購入し、喉を潤す。
「…成瀬も飲む?」
「んー…」
どっちなのかはっきりしない返事で返してくる。