第1章 [寄生] 傭兵夢.
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「3逃げ…フィオナさんナイスチェイスです!」
「吊られちゃってごめんね、君も隠密見事だったよ!」
フィオナさんがチェイスを引き受けてくれて、僕とカートさんで解読。ナワーブさんが救助と肉壁をしてくれたので勝利できた。
(眠くなってきた…部屋に戻って寝ようかな、)
誰もいない静かな廊下を1人で歩く。こう見ると建物は凄く立派で衣食住も文句なし、ただシェアハウスなので人間関係こそ大変だが…彼を除けば良好だ。僕にとってここは楽園とも言えるかとしれない。さて今日も疲れたし、早く寝よう。僕は欠伸をしながら鍵を開けようとした。
(あれ?鍵が開いてる…閉め忘れたのかな?)
軽く考えてそのまま僕は扉を開けた。部屋は真っ暗で人がいる気配もない。なーんだ、やっぱり鍵の閉め忘れか。
「ぉかえ、り。マッてた、よ」
電気をつけようと中に入った僕の、背後に誰かがいた。
「ひっ、」
後ろを向く前に僕の身体をギュッと抱きしめてきた。後頭部にあたるフワフワした素材とこの身長…
「ね、子供、ほし、なィ?」
やっぱり彼だ、僕はあまりの恐怖に耐えきれずおもいっきり突き飛ばしてしまった。「う″っ、」と怯んだ隙に逃げようとした。幸い扉は半開きだ。逃げなきゃ、逃げなきゃ犯される。そう思い僕は必死に扉から出ようとした、が現実はそう上手くいかなかった。
「悪ぃ、子。つがぃ、なる、言った…でしょ?」
目の前で閉まる扉、頭上で響く低い声、僕の横にある2本の腕。
「ぁ………ごめ、なさ…」
ガタガタと震える体を抑え、僕は彼の方を見た。ここに逃げ場なんてない、僕の部屋なのにまるで僕の部屋じゃないみたいだ。涙で視界がぼやけてくるのを必死に堪える。でもそんな頑張りは返って彼を欲情させてしまった。次の瞬間僕の視界は彼いっぱいになった。
「ん〜〜ッむぅ……ッッッ!んん〜〜…ッ!」
必死に口を閉じた、けどいとも簡単に僕は彼を受け入れてしまった。僕の口の中で2つの舌が混ざり合う、初めての感覚に意識が飛びそうになった。
「かァいい、ね♡早く、はら、も♡」
グッグッ、とへその当たりを押してくる。最初はなぜそこを押すのか分からなかった、が次第に私の顔は真っ青になった。
「や、だ…いやぁ…!助けて…誰かぁ!!」
僕の叫びは虚しく、僕はベットに投げ込まれた。