第3章 金糸雀色に染まる【四ノ宮那月】
「すみちゃん……」
「那月くんのことだいすきだよ。背が高いのもね、こうやって包むみたいにしてくれるのもね、すごく嬉しい。でも、さっきみたいにかがんで見つめてもらうの……子供にするみたいって、感じちゃう……」
私の都合だ。私の都合で、那月くんを困らせてる。
「僕は、すみちゃんが僕の腕の中にすっぽり収まってくれるの、可愛くて、だーいすきですよ。でも、すみちゃんが気になるなら……うーん」
「ごめん、ごめんね。気にしないで……」
「ふふ、じゃあ、こうしましょう!」
「え?」
にっこり笑った那月くんの顔が、ふいに近づいたと思ったら、身体がふわりと浮いた。
「な、なに、」
「こうしたら、お顔もとーっても近くなりますし、お姫様と王子様、みたいでしょう?」
「お、おひめさまとおうじさま……?」
言われて気がついた。私、那月くんに横抱きに……お姫様抱っこ……されてる……?
「な、那月くん! お、重いから! 私重いから、おろして!」
「すみちゃん、ぜーんぜん重たくないですから、このままでいましょう。ほら、それにこのまま座ったら、すみちゃんと同じ目線で、ぎゅーってできますよ」
私を抱えたまま、椅子にゆっくりと腰を下ろした那月くん。たしかに、那月くんと同じ目線だ。