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【爆豪勝己】君のそばで。

第1章 これは夢ですか?


「俺、茅野と二人なら何でも出来る気がする!!」

『ふふっ、私も!!
勝己ならきっとオールマイトも超えちゃうヒーローになれるよっ』

(ってつい興奮して言っちゃったけど、この発言もちょっとまずかったかな…

いや、小学生なる前だよ?流石の勝己もそんなの気にしないよね

そうだよ、もう細かいこと気にするのやめよう

せっかく来れたんだから、純粋に勝己の幼馴染みとして楽しむのが一番だよねっ)

「絶対なる!!オールマイトを越えるスーパーヒーローに!!
だから、俺のことずっと見てろよっ」

彼の側にいることが叶って、それだけで幸せなのだから。

茅野は吹っ切れたように、トリップや現実の世界のことを考えるのをやめて、

うんっ!と元気よく返事した。

「約束なっ!!」

勝己はそう言うと、

勢いよくチュッと音をたてて
キスをした。

(………へ?)

「約束の印だぜ!!
前テレビで約束するときにしてたの見たんだ」

あまりの衝撃の事実に、茅野は頭が追い付かない。

そして勝己は、とんでもないマセガキである。

(……推しと!!キスしたぁっ!?
しかもファーストキスじゃないこれ!?
こんなことある!?幸せすぎる、泣きそう……!!

私もう、死んでもいいや…。)

あまりの幸せすぎる出来事に、茅野は天にも昇る気持ちになった。

涙がもう目にたまっていたがここで泣くのは流石に頭がおかしいと思われるため、必死で我慢した。

『ふふっ、約束するときにちゅーするの??

そしたら勝己、男の子と約束するときもちゅーする??』

涙を誤魔化す意味も込めて、イタズラっ子のように笑って聞くと

「しない!!
俺は、茅野としかちゅーしない!」

齢わずか6歳の勝己に一途な告白で返され、

茅野は顔を真っ赤に染めて、

もう6歳の勝己にも負けるのか、なんて思った。

『…私も、勝己としかしないよ

約束!!』

子供なのに、とても子供とは思えない約束をして

どちらからともなく

もう一度誓いのキスをした。
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