第3章 調査兵団=自由
「痛っ!そんなに抑えつけないで!!」
は兵士を睨んだ。
腕を背中に回されて、拘束された。
そして歩かされている。
途中でイザベルとファーランも捕まった。
「!!・・・二人とも。」
は二人を見た。
イザベルはずっと抵抗しているし、ファーランは諦めたようにとぼとぼ歩いている。
「どこに向かってるのかな・・・え?」
達は歩かされていたが、急に止められた。
が前を見るとそこにいたのは・・・
水溜りに顔を抑え込まれたリヴァイだった。
あんなに強いリヴァイが捕まってる?!
「リヴァイ!!ちょっと!そこの兵士!手を放しなさいよ!!」
はリヴァイを抑えつけている金髪のひげの兵士に向かって怒鳴った。
すると、その目の前にいたリーダー格らしき兵士が
「君たちはどうやってその装置の使い方を習った?」
と聞いてきた。
リヴァイも達も黙ったままでいると、兵士はリヴァイをまた思いっきり水溜りに抑え込んだ。
は涙目になりながら
「ど・・・独学よ!答えたでしょ!リヴァイを離して!」
と訴えた。
しかし兵士は手を離さなかった。
リーダー格の兵士が今度はリヴァイに向いた。
「私は調査兵団で分隊長をやっているエルヴィンだ。君たちに調査兵団に入ってもらいたい。君たちの実力は知っている。」
調査兵団・・・だって?
壁外に行ける・・・あの調査兵団に・・・
は興味深そうにエルヴィンを見た。
「もし・・・断ると言ったら?」
リヴァイが挑戦的にエルヴィンを見た。
エルヴィンは目を伏せてから、
「・・・残念ながら君の仲間に手を出さなくてはいけなくなる。」
と言ってから達を抑えつけている兵士たちに合図を送った。
兵士たちはの首にブレードを当てた。
イザベルはブレードを当てる兵士に怒鳴り、ファーランはそれを制した。
はたまらずぎゅっと目をつむった。
そんな様子を見たリヴァイはギリッと歯ぎしりして、
「入ってやる・・・調査兵団に。」
と言った。