第7章 Nostalgic Noise
「茶渡くん!!」
「……厶!!黒崎」
先に落ちていった茶渡に追いついた綴は詠唱破棄した『衝』を地面に撃つことで勢いを殺して2人は無傷で着地した。ホッと息を吐く茶渡を尻目に綴は近くの塀に飛び乗りグルっと周りを見渡し、遠くの高い塔を指さしながら口を開いた。
「恐らくルキアさんが居る場所はあの白い塔だけどそっちに向かう?それとも一護達と合流する?」
「一護と合流出来るのか!!」
「霊圧を辿っていけば会えるよ。……ただその分まとまって行動すると相手側も此方の動きを追いやすくなる。当然敵との遭遇率も増えるだろうからあんまりオススメしないな」
一護達は何処にいるとノータイムで言おうとした茶渡であったが綴の言葉に閉口する。茶渡としては一護の力になりたいため真っ先に合流すべきと考えていたが、敵に見つかりやすくなるという言葉はいただけない。
「一護がピンチかそうでないかは分かるのか?」
「ええ」
「ならピンチの時は助けに行きたい」
「分かった」
そうやって2人が方針を決めていると、着地時の衝突音を聞きつけて様子を見に来た一般隊士達の声が聞こえてきたため2人は攻撃態勢に入ったのだった。