第6章 5.
「あぁ」
と、またビクスバイトが味気ない返事を返す
サファイア、ペリドットが未だ頭を抱え思案しているとそうさせた張本人が口を開き説明を始めた
「私は、組織のことは全然知りません。ただ、ここの生活管理を頼まれたので住まわせて貰っています。引き続き生活面のことは主になってしていくつもりです。皆さんのお仕事のお邪魔にはならないよう気をつけますが、よく分からないので不快なことがありましたら教えてください。よろしくお願いします」
少し間があった後にビクスバイトがまた口を開いた
「……誰に頼まれた」
少し睨みつける感じがあったが雪は気にせずこたえる
「ダイヤモンドさんに頼まれました。この家を自由にしていい。食費を含めお金は一切掛からない。ただ、ここを使う男達の面倒を見てくれ、と。私に危害は加えないとも約束してくれました。」
「何故そんな怪しいものにのった」
「その、男達がサファイアとペリドットだったからです。」
「知り合いか?」
「はい」
「……わかった。ただし、組織のことには口を挟むな」
「はい!」
あきらかに良心の呵責があったようだが、一応はビクスバイトは納得してみせた