第3章 2.
『バレちゃったなら仕方ないね
コレ(変装)解くの大変だから、本部にはライトが言ってくれる?』
「あぁ。」
「優、どうやってあんなに直ぐNo.2に?」
『前の人に死んでもらったの。簡単なことだよ』
「!!っ」
『それで、見た目も声も全く同じの私が跡を継いだの。
勿論、バレてないよ』
流石のライトも驚いてる。
FBIでも潜入のために殺人をしてもいいとはいえない
そういう組織に来た以上必須ではあるが、
『大丈夫、バレないから』
「そういうことじゃない」
「俺は、優にはっ…」
『人を殺して欲しくなかった?』
さっきまでの柔らかい視線とは真逆の冷たい視線をおくる
『こんな危険なところに入ったのによく言うね』
「けど、!」
『わかったことと言えば、BOSSは私ですら会えない。どこにいるのかも分からないってこと。
他の情報は貴方も知っている通り』
「……。」
『拗ねてても何も変わらないわ
せいぜい組織を潰す前に殺されないようにする事ね』
『そろそろ戻らないと彼に殺されちゃうわ、』
微笑を浮かべて踵を返す