第7章 リラの療養※
僕も相当我慢してるし、そう言いつつも彼が手を伸ばし、先ほど腫れていると私に伝えた所をゆるく指で挟む。
「ぁそ……そこ、っだめ…ッあぁっ、ぁあ!」
そこで達するのは鋭く強いまた別の感覚。
直後、痙攣を繰り返す腰にそっと触れられるだけでまた声を上げた。
「もう訳わかんなくなっちゃって。そんなリラちゃんの顔が見れて…凄くいいんだけど」
ルカさんが私の胸の下に腕を回しくる、と体を反転させると後ろから私を組み敷くような格好になった。
「……猫がする話、したっけ」
背中を撫でられるような声がして振り向こうとすると顎を掬い上げられた。
私の顔を上にあげ、口付けをしながら両方の胸を痛い位に手で包む。それでただでさえ呼吸困難になっているのに激しく唇や舌を絡ませてくる。
「……んあぁっ」
慣れない角度からで、それから上に逃げる様に揺らした腰を掴まれた。
「同じ様にしてみる?」
覆い被さったまま、一気に進んできたそれは苦痛とも快楽ともつかない。
「ッん!」
叫ぶ前にルカさんが私の口を手で覆う。
「流石に夜中だからね」
「ん、む、んふっ…ふぅっ」
背後からの容赦の無い動きだった。
シーツが破れる程、爪を立て背を反らす。
それでも堪えられずに視界にあったルカさんの指に歯を立てて噛み付いた。
「……ッは、こっちも限界」
息を整える余裕も無くなった彼が漏らした声が聞こえて抱き竦められる。
私の肩にも温かい息が当たり直後、きつく鋭い何かがめり込んだ。
「ンっん! あっ…あ! はあっ…」
どちらの痛みなのかどちらの声かと考える間もなく打ち付けられて。
そして本当に理性の無くなった動物みたいに重なり合った私たちは同時に………果てたのだ。