第7章 リラの療養※
ルカさんをまた困らせている、と思う。
「リラちゃんは僕にどうして欲しい?」
「…………」
「言ってくれないと分からない」
前も言われたことがある。
『きみはどうして欲しいの?』
ルカさんに……
「私は……あ、やまりたくて。ずっと」
「ん?」という目でこちらを見てくる彼は相変わらず優しくて、そしたらますます泣きたくなった。
「お兄ちゃんの所で、私、酷い事言ってごめんなさい」
ルカさんがなにか思い出すかのように少しだけ視線をさ迷わせ、苦笑してまた私を見た。
「うん、あれね……でも、なんでそれでリラちゃんが泣くの?」
「それでもう、嫌になっちゃったのかなって……それと」
感情の昂りが治まり少し落ち着き彼の前で膝立ちになった。
ルカさんが首を傾げてリラちゃん?といつもの様に私を呼ぶ。
『どうして欲しい?』
ルカさんはどうしたいんだろう?
……私はそんな風に、彼に訊いた事があっただろうか。
そう思うのは罪悪感?
だけど、ルカさんが私をこんなにしたのに。
なんて勝手な言い訳なのかもしれない。
震える手で寝着のボタンを外し、すとんとそれは肌を滑りシーツの上にくしゃりと落ちた。
薄い下着は身に付けているとはいえ、慣れない行為はさすがに羞恥が勝る。
胸元を隠して消え入りそうな声で彼に伝えた。
「……もっと触って、欲しい、です。でも」
言葉に詰まって、するとルカさんは俯きしばらく無言になった。
────というか、どうやら彼の肩が細かく震えているようだ。
もしかしてこれも、笑う所なんだろうか?
段々と冷静になるにつれ、今の自分の行動を激しく後悔し始めた。
思わず再び衣服を手に取ろうとした私の手首を、下を向いたままの彼にやんわりと捕まえられる。
「………無理。もう色々と、かわいすぎて死にそう」