第4章 恋…ですか?
次の日の朝練
リ「遙!!遙いる?」
「はいはい、いるよリコ。どうしたの?」
リ「昨日、日向君なにかあった?」
「…は?」
昨日といったら…。
ボールが当たって、戦国話をして、一緒に帰ったくらい。
「…私は特に思い当たらないな。なんで?」
リ「なんだか様子がおかしいのよ。何を話しても上の空で…シュートも入るけどいつものキレがないし」
………。
私なにかしたかな…?
うーん…。
リ「とにかく、主将があれじゃあ……」
んー…。
日「監督…あ、阿佐ヶ谷…」
ふらりと現れた日向君は、本当にやつれて見えた。
「日向君、具合、悪いんですか?」
日「いや…大丈夫だ…」
リ「全然大丈夫じゃないじゃない!今日はもう休みなさい。無理されて身体壊されたら迷惑よ」
日「……そうだな。じゃあ…」
リ「まず保健室!!遙、連れて行ってあげて」
「うん」
私はふらふらしてる日向君を支えながら保健室に連れて行った。
養「うーん、熱はないわね。部活での疲れが溜まっていたのかもしれないわね。少し休んでいきなさい。あ、そうだ。私これからちょっとここ空けるんだけど…」
「私がしばらく付き添います」
だってほっとけないし…。
養「そう。ならまかせるわ。お大事に」
先生がいなくなってしまい、保健室には私と日向君の2人きりになった。
「……………」
日「…………」
気まずいなぁ……。
日「……悪いな。帰ってもいいぞ…」
日向君に言われたけど、
「ほっとけないじゃない。今は先生もいないし、付き添うよ」
日「…サンキュー」
…日向君、本当にただの部活疲れなのかな…?
「…私…なにかしちゃったかも…」
日「…してねーよ…俺が勝手に体調崩しただけだ…」
うっかり口に出していたみたい。
日向君はそう言ってくれたけど、やっぱり不安になる。
………………。