第4章 恋…ですか？

……………。

日｢阿佐ヶ谷｣

ん？

｢なんですか？｣

日｢お前、気になるヤツとかいるのか？｣

｢はい？｣

ななな、なにいきなり!!やぶからぼーな!!

｢き、気になる人…｣

うー…。

いないと言ったら嘘になるなぁ……。

｢いないと言ったら嘘になります｣

日｢そっか｣

｢なんで？｣

日｢誰かを好きになったらどうなるのかなっ、てさ｣

｢日向君、好きな人いるんですか？｣

日｢…多分｣

｢どんな人ですか？私で良ければお手伝いしますよ｣

日｢……。趣味が似てるんだ｣

趣味？女子の戦国オタクがまだいたんだ。

日｢頭にボールぶつけちまっても怒らなくてさ｣

へぇ…優しいね。

日｢帰りがけにコーヒー買ってくれたりしたんだ｣

……ん？

日｢…それでも病み上がりでさ、白人みたいに真っ白で。いろいろ大変そうなのに、監督にマネに引っ張り込まれて｣

そ、それって…。

日｢一緒に帰ろうとか言われてマジ焦った。なんか知らないうちに惹かれてたんだよな｣

……………。

日向君は、私を見た。

頬が紅潮するのがわかる。

日｢……相談乗ってくれねーか？｣

｢…え？｣

日｢…だ～っ!!このダアホ!!｣

日向君はいきなり私を抱きしめて言った。

日｢好きだっつってんだよこのダアホ//!!気付け//!!｣

｢///////｣

…………。

｢…はい。私も、です｣