第2章 秘密の関係 (リヴァイ、微甘)
『ちょっっ、兵長!!いい加減に…んんっ』
「…それ以上喚くとここで襲うぞ…?」
唇を離したリヴァイの一言に嫌な予感を覚え、騒ぐのを止めるスチア。
『そんな…誰か来たらばれちゃいますよ?』
「こんな時間にオレの部屋に来るのはお前くらいだ」
そういって起き上がったかと思えばスチアの腕をぐいっと引っ張る。
『えっ、今度は何ですか!?』
「何って、風呂だよ、入ったのか?」
『いや、まだですけど…じゃなくて!!』
この部屋に来てから二回目のツッコミを自分に入れるスチア。
「何のためにお前を呼んだと思ってる、夜はまだ長いぞ?」
振り向きざまにニヤリを笑い、ぐいぐいとスチアを引きずるリヴァイ。
その怪しい微笑みを前にスチアはがくりと肩を落とすのであった。
(何だかんだ、この人には甘いなぁ、私。兵長も私が断んない自信があるみたいだし…。この人に惚れた時点であたしの負けですね、兵長)
落胆しつつも、どこか嬉しさを覚えたスチアだった。