第9章 愛を注いで
「ふー…。いい歌だ。やっぱね?ほら。愛だから。止まんないのよ」
「ふふふ。だいぶ息は切れてるけどね」
「いや~…今日も全力で踊っちゃったな…。コレマジでイケるな、次のコンサート。バックで出してもらおうかな」
「フフフ。そしたら観に行きたいな」
「ねっ?…いやいや。その前に俺の!嵐のコンサート来てよっ」
「そうだねぇ」
「…ホント来る気ある?」
「ん~…じゃあ、『頑張ってダーリン♪』って書いたうちわ振る?(笑)」
「え。そ、それは――…。嬉しいな」
へ?
「やってくれる?マジで。チョーテンション上がるわ、俺」
「え」
じょ、冗談だよ、もちろん…。
「や、マジ嬉しい!も、そこにいるってだけで!!…いや。でもダメか」
「ダメでしょー」
「だよね。俺ハルちゃんばっか見ちゃうだろうし。全然踊れないわ、きっと。立ち位置とか無視して、ハルちゃん見えるとこばっか行っちゃってさぁ…。あとでマツジュンにぼっこぼこにされるな(笑)」
「…」
そ、それ笑っていいとこ?