第2章 変身中
でも、こんなバリバリ仕事モードのまんまで会うの、初めてかもしれない。
…わかるかなぁ、私だって。自分で言うのも何だけど、結構…違うから。今日は特に、普段に輪をかけてカッチリめだし。
そう。あの秘書時代レベルに。
そういえば、だいぶ前に…
『てかさぁ…。ハルちゃん、ホントに秘書さんだったの?』
『…どういう意味でしょう』
『え~?や、前いた部署?が、そうだったって言ってたじゃん』
『…うん』
ホントにそうだもん。
『それ…ホント?だってあの、アレでしょ?秘書ってあの、よく、社長の後ろとかにいる…スーツの女の人でしょ?』
『…そう、だけど』
そしてまさにその社長秘書、だったけど。
『えええ~?マジでぇ?』
『…だから。どういう意味でしょう?』
さっきから失礼極まりない臭しかしてこないんだけど。