• テキストサイズ

【A】やがて舞い踊るは花の(気象系)

第2章 変身中




(あああ~っ、間に合うかな~…っ?)


今日は会社でパーティーがあった。新商品の完成披露会。正式な場だからもちろん正装。みんな気合の入ったカッチリモード。長年力を入れていたプロジェクトの成功を祝して、かなり大々的に催された。もちろん豪華絢爛なご馳走の数々…。

でも、私は夜、相葉くんと会う約束してたから。お酒もかなり控えめにしてた。そしたら、酔っ払った社員の対応係みたいにされて、次々ダウンしていく人の介抱ラッシュに追われて。もともとお酒は強い方だからそういう役回りが多かったけど、それにしたって今日は異常だ。みんな浮かれ過ぎてる。

…まあ、わかるけど。ずーっと頑張ってきたプロジェクトだもん。ちゃんと日の目を見る時がきて、私だって…感無量だよ。本当に、良かった…。


っては思ってるけど。にしたって泥酔者多すぎ!みんな弱すぎ―――っ!

おかげでえっらい時間くっちゃって。今日はパーティーだけだから早く帰れるし、一回シャワー浴びて着替えてから行く予定だったのに…

【ハルちゃん今どこ?俺ね、ナントもうお店にいま~す♪】

ってメールがきちゃったしっ。

もともと約束してた時間まではまだあるけど…。どうしよう。今から帰っていろいろ準備してたら間に合わないかも。それに、せっかく相葉くん早く終わったみたいなのに…。

このホテルからだと、家よりマスターのお店の方が断然近い。

…もういい。

直接行くっ!!


って、待ち合わせのバーに超高速で向かってる最中です。もっとスピード出して、運転手さん~~~っ。

/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp