第6章 ミラクル☆マン
そして結構な時間が経って
そろそろラストにしようかって悩んでたら、マスターがとっておきの一杯を作ってくれるって言うから、お任せしました。
「なんだろね」
「うん。楽しみ」
「あ。マムシ入りカクテルじゃない?」
「やめてっ!」
「それか、スッポンの生き血入りワイン…」
「ほんっとやめて!!」
「フフフ」
で
最後に出してくれたのは
きれいな、澄んだカシス色のカクテル。
相「これは?赤ワイン?」
マスター「ブー。白ワイン」
相「…赤いじゃん」
マスター「でも白なの」
ハル「マスター、これ…」
スッポンの生き血は、入ってませんよね…?
マスター「“キール”」
ハル「!」
キール…
マスター「フフ。ボクから二人へ。サービス♪」
相「おっ。マジで?まぁ、あんだけ失礼なこと言ったからにはねぇ?」
マスター「…相葉くんの分は作らないけどね」
相「ちょっ。えええっ?むしろ俺にじゃないのっ!?」
ハル「フフ。一緒に飲も?」
相「…いいの?」
ハル「うん。そういうカクテルだし」
相「?何か意味あんの?半分コするカクテル?」
ハル「違う~(笑)」
相葉くんは知らないみたいだけど
キールの意味は…
“最高の出会い”