第5章 無礼講
相「…あんね。そういう冗談は笑えないから!ちょっともー…マジで気分を害したわ。もう、ご祝儀返して?祝って損したっ」
マスター「ええ~…?あ、でもじゃあ、CD返そうか」
ハル「CD?」
マスター「そうそう。一緒に『愛を叫べ』っていうCDくれて」
相「サイン入りね」
ハル「へぇ~」
マスター「あれサインなの?いたずら書きじゃなくて?」
相「いやいや。ええ?立派なサインでしょ?メッセージ入りのっ」
ハル「どんなの?」
マスター「ジャケットに直接マジックでこう、漫画みたいにセリフで『結婚おめでとう!!末永く俺もよろしくね♪by相葉雅紀』」
ハル「あはははっ」
相「ちゃんと最後の名前はサインにしたよ?フツーに書いたらニセモノみたいになっちゃうかなって」
マスター「ま、そうなんだけど…」
相「なに?」
マスター「いやね?これ、言ったらアレかなーって黙ってたんだけど…」
相「なになに。いいよ、言っちゃって?今日はもう無礼講!」
無礼講(笑)。
マスター「そのメッセージが余計だったっていうか…」
相「え。え、ちょっと待って。どういうこと?それ」
マスター「…俺の嫁さん、実は翔くんファンなのよ」
ハル「へぇ~」
相「…あ、そう。だから?」
マスター「だから。その吹きだし、マジックで書いたヤツが、ちょうど翔くんの顔にかぶってたんだよね」
相「え」
ハル「あら~…」
怪しげな風向き…(笑)。