第4章 忘れない
ハル「ふぅん」
相「…ウソ」
ハル「え?」
相「ホントは真っ先にその。…脚、キレーだな~って。だいぶチラ見してました(笑)」
ハル「…」
相「いや、脚フェチとかではないんだけどね?ほら、やっぱ出てると目が行っちゃうっていうか…」
ハル「……」
だいぶしっかり見てるんだね…。全っ然気付かなかった、その視線。
確かにちょっと短め丈のスカートだけど。でも秘書課時代のなごりで、ていうか先輩の教えでっ。動きやすいようにって膝下NGだったんだものっ。
相「ゴメン!でもでもっ、結果ハルちゃんだし!浮気じゃないよねっ?」
ハル「…」
そんなの浮気のうちに入らないでしょ(笑)。
でも…
「許さない」
「!」
「バツとして…」
「ハイ!」
「今夜は閉店まで付き合ってね」
「ハイ!!…え?」
「フフ。ごめんね、なんか。ドッキリさせちゃって」
「ハルちゃん…。もうっ!いー、全然っ。ハルちゃんのカッチョイイ姿見れたから許すっ」
「あはははっ」
ホント寛大。そして…いつもと変わらない優しい笑顔。
こんな相葉くんが、あんなこと思ってるなんて…。