第6章 黒い甘露【イケメン戦国】
「ああ……唆るね。
そんな厭らしい格好をした美女が目の前に居れば
俺自身を制御出来なくなって仕舞いそうだ。」
拘束された私の身体は信玄の手に依って俯せに転がされた。
両膝を折り曲げた状態で固められ開脚した儘の所為で、今の私は潰された蛙の様だ。
圧倒的な屈辱に舌を噛んで仕舞いたくても、咥内に詰められた布が其れを阻む。
きっと信玄も其れを見越していたのだろう。
僅かでも自尊心を守ろうと力を振り絞って膝を立てようとすれば、其れがまた信玄の琴線に触れて仕舞った。
「君がそういう心算で無いのは分かっちゃいるが……
其れでは逆効果だぞ-。
まるで俺に『早く挿入れて欲しい』と
腰を振り上げて強請っているみたいだ。」
くつくつと喉を鳴らしながら私を蔑む信玄に殺意すら湧く。
同時に何一つ抵抗を赦されない状態の自分に絶望もした。
「此方……」
「っっ……!」
信玄の指が再び私の胎内に深く突き刺さる。
「此方じゃあ駄目だなー。
ほら、ぐずぐずに蕩けてる。」
態と音を発てる様に激しく揺れる指。
ぐちゃっ…ぐちゃっ…と粘着質な響きに絶望は更に深くなった。
「此方に挿入れたんじゃ
唯、君を悦ばせるだけになって仕舞うから……
うん…やはり此方だな。」
「………!!」
唐突に抜かれた湿っぽい指先が後ろの窄まりを突く。