第3章 傀儡-KAIRAI-【イケメン戦国】
「まさか貴様が此れ程に貪欲な女であったとはな。」
「駄目……ですか……」
「駄目な筈も無かろう。
昂って仕様が無いわ。
さあ、もっと俺を貪るが良い。」
「んっ……んう……」
仰向けに横たわる俺に跨がったは、一層厭らしく腰を使う。
の中にずっぽりと埋まった俺の一物で己の悦い箇所を刺激したいのだろう。
其の行為は同時に俺への刺激にも成っているのだがな。
此れ迄は俺にされるが壗であった癖に………
今は其れよりも一段と貴様が愛らしくて堪らない。
「くくっ……」
どうにも耐えられず失笑した俺を不思議そうな顔をしたがじっと見下ろす。
「信長様……?」
「いや、やはり貴様には敵わんと思ってな。」
「………?」
更に首を傾げるは其れでも未だ腰を前後に揺らしていた。
「正直俺は貴様の存在を傀儡の様だと思っておった。
何でも俺の思い通りに操れる女だと……
閨事に関しても…な。
其れがどうだ?
操られているのは俺の方ではないか。
貴様の策に救われ、
そして今はこうして貴様に精を貪られておる。」
俺の言う意味を悟ったのか。
の大きな瞳が不安気に揺れたが、俺は手を伸ばし其の頬をやんわりと撫でる。
「そんな顔をするな、。
貴様に操られるのは存外に悪くない。」
「本当……ですか?」
「ああ。
奥の尻に敷かれてこそ、本物の夫婦であろう?」
そう言ってやった所で、も漸く笑みを溢した。
「さあ、貴様の傀儡に望みを告げてみるが良い。
如何様にでも動いてやろう。」
「では………
私を極楽へ連れて行って下さいませ。」
艶やかな声で紡がれた其の指顧に堪らず口角が上がる。
本当に此の女は………
第六天魔王織田信長に相応しい、此の世で唯一無二な女である。
「良かろう。
貴様を極楽へ誘ってやろう……何度でもな。
………………斃るなよ。」