第8章 Spicy masochist【イケメン戦国】
蝦反りに固められ転がされた所為で碌に身動ぐ事も出来ず、唯々細かく震えるだけの姿態を舐める様に見渡して…ふと気付く。
突き出した乳房、其の鴇色の先端が固く主張し俺を誘っている事に……。
ならば此方も愛でてやらねば為るまいな。
「全く……
愛しいを可愛がるには手が足りぬ。
何故、俺には二本の腕しか無いのだろうな。
然し、案ずるな……。
お前が悦びそうな……
いや、確実に悦ぶであろう代物を信長様から頂戴している。」
「信長…様…から……?」
信長様の名に反応したのか、虚ろに漂わせていた視線を俺に戻した其の目前に
「……此れだ。」
己の袂に忍ばせておいた張形を取り出して突き付けて遣る。
恐らく初めて目にしたのであろうが、其の男根を忠実に模した形状に《何を致す物》であるのかは直ぐに理解した様だ。
無論、が拒絶するのであれば無理に使う心算は無かったが………
は張形をじっと見つめたまま、小さく喉を鳴らした。
くくっ……
お前は本当に素直で可愛らしく………
淫らな女だな、。
「若しかすると信長様は此れがの中に打ち込まれる様を想像して
御一人で慰められたかもしれんな。」
「信長様がそんな事…する筈が……」
「何を言う。
信長様だとて一人の成熟した男だ。
時には若い肉体を持て余し、
腹の奥底から沸き上がる淫欲に抗えぬ夜もあろう。
ああ………
次は俺達の睦み合いを、信長様に御覧頂くというのも一興。」
「そ…んな……」
…………『嫌だ』とは言わないのだな。
お前がそんなに《望む》のであれば、近々に其の機会を設けるとするか。
然し、先ずは此方だ。