第8章 Spicy masochist【イケメン戦国】
「光秀さん……只今戻りました。」
「ああ……。
お帰り。」
「遅くなって仕舞ってごめんなさい。
今から夕餉の準備を……」
「いや。
今夜は女中に用意させておいた。
さ……共に食するとしようか。」
他愛も無い会話を交わしながら夕餉を済ませ、その後は一緒に湯浴みも終える。
夜着姿で俺の部屋に戻り、褥へと腰を下ろすまではどこか不思議そうな顔をしていた。
「あの……光秀さん?」
ああ、お前の言いたい事はちゃんと分かっているぞ。
此の俺が風呂でもお前に触れぬなど今迄は無かったからな。
俺を怒らせたとでも思っているのか……
不安気に瞳を揺らすは、また一段と愛らしい。
大丈夫。
俺は憤ってなどいない。
此れから始まる《仕置き》の為に温存しているだけだ。
………お前の体力を。
「さあ……では始めるぞ、。」
徐に立ち上がった俺を見上げるの髪をさらりと撫で言い放つ。
「………脱げ。」