第7章 下拵え【薄桜鬼】
「不知火……
そろそろ辛いのではないか?」
「んっ……確かにな。」
の顔で扱かれた陰茎は、直ぐにも精を噴き出しそうな程膨れ上がっていた。
「の中に射精したくはないか?」
「……はあッ?」
「無論、に不知火の稚児を孕ませる訳にはいかぬ。
其の可能性が無い場所に……だが。」
口角を上げ意味深長な視線を向ける俺の真意を、不知火も確りと悟った様だ。
俺の望みに応えてくれた不知火に対する礼としては十二分に相応しいだろう?
「へえ……良いのかよ?
まァ、折角の据え膳だ。
戴かない手は無えよなァ。」
不知火はの両肩に手を掛け体勢を入れ替えると、胡座を搔く俺の股間にの顔が埋まる様に為てから四つん這いに組み敷く。
そしての尻側に膝を突き、張形が突き刺さったままの部分にじっとりと視線を這わせ始めた。
「凄えな……此れ。
ずっぽりと咥え込んでやがる。
ホラ……此所。
分かるかァ……。」
「んぅッ…はああ……」
不知火の指先が張形を飲み込んでいる箇所を確かめる様になぞれば、は小さく身体を弾ませ甘い吐息を漏らす。
「けどよ……
お前だってこんな無機質な物体より
ゴリゴリに滾った熱い生物の方が悦いよなァ?」
は返事こそ為なかったが、まるで強請るが如く浮かせた腰に不知火は妖艶な笑みを浮かべて尻に埋まった張形を一気に引き抜いた。
「ふあッッ……」
其の刺激にぶるりと震えたの尻を両手で確りと掴んだ不知火は
「ハハッ……
ぱっくりと開いてやがる。
こりゃ難無く挿入っちまいそうだっ……と。」
そう言うや否や自身の先端を窄まりへ捻じ込むと、ぶるぶると小刻みに全身を震わせるには構わず、不知火は更にを追い込んでいった。