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keep as a pet【R-18 SS集】

第7章 下拵え【薄桜鬼】


「あー……
 何だってんだよ、風間ァ。
 お気軽に俺を呼び出してんじゃねー……っ!!」

明白に面倒臭いという態度を隠さないまま乱暴に部屋へ入ってきた不知火は、其の場で凍り付いた様に固まった。


今宵此の部屋の中に居るのは、俺との唯二人。

然し不知火は俺の姿には一瞥もくれず、だけを凝視為ている。

まあ、普段並大抵の事態には動揺しない不知火が、此所まで狼狽えるのも当然であろうな。

何故なら、立て膝で盃を傾ける俺の隣に居るの姿態が尋常では無いのだから。


全裸で居るの上半身には乳房を強調する様に絹紐が絡み付き、両腕は背後にて雁字搦めに拘束されている。

其の括った両腕から伸ばした絹紐は天井に取り付けた滑車に通し、を簡単に吊り上げられる状態だ。

実際に今も、は爪先が畳に触れるか触れないか程の状態まで吊られていた。

更に晒を使った目隠しと猿轡。

そして何よりも、の陶器の様な艶やかで白い肌に喰い込む深紅の絹紐………

全てが我が妻を此れでもかと匂い立つ程淫靡に飾り立てているのだ。
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