「こんにちは、始めまして、こんばんは」そして「さようなら」
第3章 『大切なもの』を"護る"ための行動
由「...私は大切なものを無くし過ぎて精神の核が砕けた。それでもまだ、私を必要としてくれる人がいるから、かな」
由姫の言葉で少年少女は抵抗の意思をなくした
竈「由姫さん..」
由「竈門君。我妻君、嘴平君、妹ちゃんと一緒に後ろの車両、4両を護って」
竈「分かりました!」
由「私も他の車両に行かなきゃいけないから君らはなるべく固まってそれで自分の身を護りなさい。いいね?」
それぞれ小さく頷く
由「それでは。御武運を」
そう言って前の車両に向かう
由「(鬼の気配が濃い......もしかして、上?)」
車両の上に上れば鬼がいる
由「(いた....下限の鬼)」
魘夢「あれぇ起きたの。おはよう、まだ寝てて良かったのに」
由「それはお断りさせてもらうよ」
魘夢「ふ〜ん..せっかく良い夢を見せてやっていたでしょう。お前の家族みんな惨殺する夢を見せることもできたんだよ?」
魘夢「今度は―――――夢を見せてやろうか」
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本当は
幸せな夢を見せた後で悪夢を見せてやるのが好きなんだ
人間の歪んだ顔が大好物だよ 堪らないよね
不幸に打ち拉がれて苦しんでもがいている奴を眺めてると楽しいでしょう
だけど俺は油断しないから
回りくどくても確実に殺すよ 鬼狩りはね
インクに俺の血を混ぜた切符
車掌が切符を切って"鋏痕"をつければ術が発動する これは遠隔術
面倒でも これが一番 術だと気づかれにくかった
気づかれないのは大事なことだ 夢だと気づくまでそこは現実なのだ
それなのに
何でコイツは起きたのかな
幸せな夢や都合のいい夢を見ていたいっていう人間の欲求は凄まじいのにな
由「巫山戯るな」
魘夢「ッ!(何だこの殺気)」
あゝ 周りにある筈のオーラが分かりにくかったけどコイツ柱か....だが"鬼に近い何か"を感じる
由「花の呼吸、玖の型『鬼灯』」スパンッ
由「(手応えが殆ど無い...もしかしてこれも夢?それともこの鬼は他の下弦の鬼よりも弱い?)」
魘夢「あぁ分かった...君だよね、無惨様が探している〔 〕は」
由「それが如何した」
魘夢「何故君はこちら側に居ない?折角、無惨様に認められたというのに」
由「残念ながら今の私は無惨に認められても嬉しくなんかないよ。だって"もう鬼では無い"のだから」
