第11章 【躑躅森盧笙】生徒だけど好きなんです【禁恋、悲恋、ちょい甘】
りん視点
こんなヤバい人と簓は居るん?
りん「簓……
犯罪にまで手出したんか?」
まさか、そこまで思い詰めとるとは知らんかった……
簓「ちゃうで!?
俺やなくて零だけや!
まぁ、一緒におるとなるとそうなるよな〜」
盧笙「いい加減、詐欺師なんか辞めたらどうや?」
零「お前達に危害を加えてないからいいだろ?
まぁ、辞めるつもりもねぇけどな」
……清々しいな……
盧笙「と言うか、何でりんが泣いてると思ったんや?
泣いてへんやろ?」
零「俺は職業は詐欺師だからな
人の事はよく見てるぜ
嬢ちゃん、さっきまで泣いてたんだろ?
泣いた跡がついてるぞ」
え!?顔洗ってきたのに何で気づくんや!?
簓「……泣いてへんのに泣いた跡がついてるなんておもろい事言うな〜!
詐欺師の腕も鈍ったんちゃう?」
零「そうなのか?」
りん「は、はい」
簓が庇ってくれたお陰で回避出来た
ありがとう
零「可笑しいな
俺の勘が鈍ったか?」
盧笙「なんやねん、心配したやろが
でも、何か辛い事があったら言うんやぞ?
りんは俺の生徒やからな!」
っ……
やっぱり、私には生徒以上になる事は出来へんのやな……
先生を好きになるっちゅうのも辛いもんやな……
簓「まぁ、そう言う事やから帰った帰った!
また別の日に来てや!」
零「……成る程な」
盧笙「何が成る程や」
零「いや、コッチの話だ
じゃ、俺はお暇させてもらうわ」
盧笙「じゃあ、俺も……」
零「あぁ、盧笙は残ってけよ
ほら、開けた酒があるしな
俺は帰るからお前等2人で飲めよ
じゃあな」
と言って零さんは帰っていった
簓「なんやねん、何しに来たんや?」
盧笙「お前が帰れ言うから帰ったんやろが」
簓「そうやけどな
でも、酒開けるだけ開けるて飲まん奴があるかいな!
しかも、蓋捨てとるし!」
盧笙「簓1人で飲めや
俺も今日は帰るわ
りん、また学校でな」
りん「はい」
盧笙先生、帰ってまう……
!会いたくないんやなかったのかいな!われ!!
……やっぱり、振られても好きなもんは好きなんやな……
もうちょっとだけ、盧笙先生と一緒に居たい