第68章 終盤2
大吾side
ト部「……」
次は、3番のト部
俺もリトル時代は、何度か話す事もあり野球の実力も高かった
そんなト部が唯一勝てなくてライバル心を燃やしていたのは怜花
いつも口喧嘩していた2人、だからこそ彼女と戦えて嬉しいんだろう
ト部の表情は、試合前から嬉しそうだった
貴「…」
ト部「…」
審判「プレイ!」
貴「……っはぁ!」
ーシュッ!
パァァン!!
審判「ストライーク!」
ト部(…本当速ーな……だが)
貴「…っはぁ!」
ーシュッ
ト部「っ」
カァァン!
審判「ファール!」
怜花の高速ストレートは、2回目で打ってくる
……流石にストレートだけだと打ってくる
そこで、変化球のサインを出す
貴「…っはぁ!!」
シュッ
__グググッ
パァァン!!
ト部(!カーブ!?)
審判「ストライクツー!」
仁科(…切れのあるカーブ……凄い…本当に複数持ってるのか)
アンディ(……カーブなんて、リトル時代はなかった……練習したって事か…ト部以上の曲がり具合だ)
……本当、味方で良かったってつくづく思う
光もそうだけど……こんなにも安心するエースは、怜花以外に思いつかない…
-グググッ
_パァァン!!
審判「ストライーク!バッターアウト!!」
ト部「っくそ!」
貴「ふんっ」
ト部「…」
貴「…」
……試合中に、睨み合うな
『4番キャッチャー、鈴木君』
次は、アンディだがカーブで3振。
俺達はまもり抜いて1:0のまま……試合は終盤に向かっていた