第2章 噂の新入部員1
?side
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風林中等部、入学式
桜が舞い散り、春の陽気が風林学園を包みこむ
その校門を一人の男子学生がくぐり抜ける
体育館
校長『君たちはこれから3年間、勉強にスポーツに精進し…』
既に体育館では入学式が始まっている最中
ガチャッ
全「!?」
?「ふわー。」
体育館に先ほどの男子学生一人が大遅刻でやってくる
?「えーと、俺の席はどこだぁ?」
先生「おい、お前新入生か!?」
?「なぁオッチャン、俺のクラスどこ?何組とか聞いてねんだけどー。」
教師にタメ口で自分のクラスを聞き始める新入生
先生「き、貴様…遅刻した上に教師に対して何だその口のきき方は!!」
?「あーオッチャン先生だったの、どーもさーせん」
先生「………!」
全く反省した様子もなく謝った新入生に、勿論切れる先生
先生「ちょっと来い!お前、何て名前だ!なんで私立のうちに、お前みたいなやつが入れた!?」
先生2「か、亀井先生!」
亀井「!?」
別の女性教師が止めに入る
先生「あなたの席は一番前の列の左から4つ目です!急いで」
?「あざーす」
亀井「な、なんです熊田先生!?あんな我が校にふさわしくない奴には…」
熊田「先生。あの子はスポーツ推薦で入学した子で、素行の方は少し大目に見ていただいて…」
亀井「スポーツ推薦!?」
熊田「仁科明。彼は人数不足で弱体化した野球部の、補強選手です」
亀井(……星原の他に、推薦で…)
凛々しい顔立ちの仁科明、彼が風林学園に新たな風を吹き込もうとしていた。
…………
仁科side
先生「えー、では今日はこれで終わります。これから3年間、素晴らしい中学生活にしていきましょう!」
レクリエーションが終わり、新入生はこれで帰宅となる
先生「あーそうそう。クラブ活動は今日から自由に見学していいことになってるから、各自よく検討して2週間以内に決めてください。」
仁科「……」
この言葉を聞いて、俺は早速動いた。