第12章 ★脅迫★
「またっ! また、いきますぅう! も、ゆるしてくださいっ!」
「ああ、イキまくればいい。好きなだけな」
床に染みが広がっていく。イッてもイッても終わらない地獄。
「出すぞっ」
ミケ分隊長の熱い精液が膣内に広がっていくのが分かる。体が床に落ちた。声はもうとっくに枯れていて出ない。皮肉な事に私の膣内は嬉しそうにヒクついていた。
ケニーに避妊薬を飲まされ続けていなければ、発狂したかもしれない。お薬は毎日飲んでいる。幹部は、私が避妊薬を飲んでいることを知っているのだろう。
それでも、エルヴィン団長は避妊具を付けてくれたのか。ああ、レックスの歪んだ笑みが浮かぶ。いや、目の前にいるのはミケ分隊長だ。同じ顔をしているだけ。
「エルヴィンやリヴァイは、ここまでしてくれないだろ?」
ああ。この人はただ、二人に勝てる何かが欲しかっただけなのか。それが偶々私だっただけ。
扉の鍵が明けられ誰かが入ってきた。それを視線だけで確認しようとしたが、角度的に見えなかった。
「リヴァイはアリアを医務室へ連れていけ」
「……了解だ」
この状況はマズイ。私は一人で歩かないと。じゃないと、きっと、同じことが起きてしまう。服に仕込んでおいたナイフを一本だけ放り捨てる。力が無いのでただ地面に落ちただけだ。それでも、全員がこちらを向いたのが分かった。
「……ごう、い、です……合意なんです……」
「君がそう言っても、風紀の乱れは正さなくていけない」
「仲間同士で争って、巨人に勝てるんですか……? 私は、へい、きです……」
視界がぼやける。立っているのか横になっているのかも分からない。ただ、今日はちょっと疲れた。そういうことにしよう。きっと、もう、大丈夫。