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【進撃の巨人】御影石【激裏夢】※加筆修正中

第11章 ★知らない感情★


 監禁生活まもなく三日目に突入。
 地下牢に戻ってきたら既にエルヴィン団長が居た。二人そろって職務怠慢だろうか? 仕事しろよ、と思ったら牢の外にある机の上に書類の山が二つ程出来ていた。何だろう。わざわざここに持ってきてまでするのだろうか……。さっき普通に歩いてきて始めてここが調査兵団の幹部棟地下だと気付かされた。確かに執務室からここまでは階段で降りるだけだけど、私はそこまで構う必要性のある人間なのだろうか? 謎い。

「おかえりアリア」
「……ただいま、戻り、ました……」

 ここは私の家でも何でも無いから、ただいまは何か違う気がするが、団長が満足そうなので我慢する事にした。

「リヴァイもご苦労だった」
「別に構わん」

 私の頭を一度だけ撫でると兵士長は踵を返して戻っていった。このまま居てくれたら安心だったのに。二人そろえばそういう行為はしてこないのでは、と思っているので、この状況になってしまうと何かされる可能性の方が高そうだ。

「おいで」
「……それは命令ですか?」

 精一杯の強がりとして発言してみる。まあ、バレているだろうけど。

「ただのお願いだ」

 お願い、ね。どうせ逃げられないのだから大人しく従えばいいのだけれど、なんか癪なのでため息を吐きながら近寄った。
 そばにいくと、優しく抱きしめられる。捕まった、の方が正しいかもしれない。身長差で体全体が埋まってしまう。でも、一々体が安心してしまうのは何故だろうか? 

「知っているか? ハグを三〇秒すると疲れが取れる、という説があるんだ」

 つまり、こちらからもしろ、という事らしい。
 体格にも差がありすぎて、全然腕の長さが足りないが精一杯腕を伸ばして抱きしめた。
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