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【進撃の巨人】御影石【激裏夢】※加筆修正中

第9章 演習



 ほぼ一瞬の出来事だった。が、私は上官と食事をせねばならない事実に頭を抱えた。胃が痛い。胃腸薬でも今度常備するように気を付けておこうかな。うん、それがいい。そうしよう。
 しきりに食べさせようとするエルヴィン団長と、それを怒るリヴァイ兵士長に囲まれた食事は、楽しくも無く終わりを迎えた。無事に生還した事を誰か褒めてほしい。
 ちなみに、遺体はいつの間にか部屋から消えていた。おそらくミケ……さん? が持って行ったのだろう。こんな所で殺めて申し訳ないが、部屋を汚していないので多めにみてほしい。まあ、汚してもよかったんだろうけど。
 本日の演習内容は、リヴァイ兵士長と一対一の対人戦。立体機動有りで、私は銃の使用が可能。リヴァイ兵士長の体のどこかに掠りでもすれば私の勝ち。制限時間まで攻撃をよけ続けるか、私を降参させればリヴァイ兵士長の勝利。という物らしい。銃を打ちながら立体機動のトリガーを操るのは難しすぎじゃないか? まあ、やってみるしかないのか。
 演習場にたどり着き、始めにトリガーと銃の同時操作を試す。対人立体機動の試作品で遊んでる気分になってくる。流石にトリガーを握りながらの銃撃は厳しいな。しばらくは、トリガーと銃を交互に握る練習。うん、少しは慣れてきた。
 外に出れたのは有り難いが、どうしてこうなったのやら。まあ、いいや。

「二人とも準備はいいかい?」
 
 ハンジさんの声に体を少し動かしてみる。特に問題は無さそうなので、頷く。

「始め!」

 リヴァイ兵士長がすさまじい速度で間合いを詰めてくる。それをギリギリまで待って回避すると同時に空へ飛ぶ。背後から二発発砲するが、簡単に回避される。まあ、予想通り。木の枝に止まり続けて一発発砲。器用に体を捻って回避されたのを気配で感じつつ、別の木へ飛び移る。
 後ろを見ずに二発発砲し、シリンダーに弾を込めた。背後から飛んでくるナイフを銃身で弾き重力に任せて落下しつつ三発発砲。刃で弾かれた音が聞こえたが、気にせず飛び続ける。が、行動を読まれていて目の前に回転しながら飛んでくるリヴァイ兵士長の姿。私を巨人か何かだと間違えてないか!? 対人だぞ! 殺す気満々じゃない!
 わざと空中で、刃をナイフで受け止め衝撃によって弾き飛ばされる。地面すれすれで立体機動で空へ浮上した。
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