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【進撃の巨人】御影石【激裏夢】※加筆修正中

第6章 トロスト区奪還作戦


「エルヴィンは見てなかっただろうけど、卒業したての訓練兵とは思えなかったよ」
「……恐縮です……」

 喉がカラカラに乾いている。心なしか、寒い気もしてきた。あなたの性別はどっちですか……なんて変なことが頭に浮かんだ。落ち着け私。そんな事を気にしてどうする。

「そうか……よく恐怖に耐えて戦ってくれた」

 恐怖なんて無かったです。今のこの囲まれてる状況の方が恐怖です。解放してください。もう心臓が持ちません。死ねます。軽く死ねます。包囲網を小さくしないでえええ! 身長差がありすぎて首も痛いですエルヴィンさん。……待って待って。エルヴィンって、調査兵団団長の名前じゃなかったか?? リヴァイってクッソ強い精鋭の兵士長じゃなかったか?

「いやー、本当によく働いてくれたよ。君はいい兵士になる……と、思うよ」

 だから寄ってたかって近づいてこないでください。顔の筋肉というか、もう、自分がどんな顔をしているのかも分かりません。許してください。いい兵士にはなれそうにないです。この状況に慣れれないんですけど。で、あなたの性別どっちですか!?

「これでようやく、話が聞けそうだな……オイ、ガキ。このトロスト区で何があった?」
「……私からの報告で、よろしいのでしょうか……?」
「オレはお前に用がある。他に理由は無い。さっさと喋れ」
「超大型巨人が突如出現し、壁が破壊されました。多数の巨人がトロスト区に侵入。その後、巨人を攻撃する巨人が出現し、その巨人のうなじから同じ104期訓練兵エレン・イェーガーが出現。ピクシス司令が、エレンの巨人になれる力を利用し、壁の穴を塞ぐ作戦を決行。調査兵団が到着されたのは、エレンが壁の穴を大岩で塞いだ直後です。報告は、以上です」
「……後で、私の執務室に来てくれ。君が見たり聞いたりした物について詳しく話を聞かせてもらいたい」
「了解です」

 一先ずは解散という事になった。これでお風呂に入れる。だけど、この後の事を考えてしまうと頭が痛い。何か間違った事を言っていないだろうか? それとも、ケニーについて聞きたいのだろうか? それとも、私も巨人が出てきた事について聞きたいのだろうか? 思い当たる節が多すぎる。そして、さっきから感じる殺気。これは、クリスタの身を案じている暇は無さそう……。消灯時間より前に帰れるよう早めに支度しよう。そう誓った。
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