第3章 初陣:対巨人
同じく傍に来たコニーも刃を抜いた。一人でいいんだけど、刃もガスも心配なので、まあ、感謝しておこう。覚悟を決めたサシャも刃を抜く。
しかし、ここで何体も倒してもキリが無い。応援を待つか? 少なくとも補給はする必要が出てくる。
そんなことを考えながら、巨人の両足の肉を削ぎ、うなじへと向かっていた。最早作業に近い。慣れとは恐ろしい。
そうこうしているうちに、トーマスとミーナも合流した。誰もエレンの元へ行かないのか……? まあ、そのうち居なくなるでしょ。まだまだ目の前の獲物は減りそうに無い。二体目のうなじを削ぎ、空中で刃を替える。そのままの勢いで、三体目のうなじを削ぐ。流石に、試製よりも正規品の方が動きがいいな。ちょっと、思ったより重力を感じてはいるけど、無問題だ。うん、逆手に変えてから動きやすくなった。
さて、エレンは? と思ったら、いつの間にか超大型巨人は消えていた。エレンを迎えるために、壁の上へと上る。
「何をしている! 直ちに本部へ戻れ!」
上官が壁の上に来て、指示を出した。私は、ガスと刃の補給もさせてもらい、本部へと向かった。