第4章 【幼い君・続】FGO/ギル夢/えち有
「まだまだっ・・・これからよ・・動くぞ、沙織っ・・ぁ」
時々零れる王様の熱い吐息と囁きに耳まで感じてしまう。
ゆっくりとピストンが始まる。私のとろとろであろうナカに、固く熱い王様のが、奥をコツコツと何度もノックして、目がチカチカするし、汗ばんでいる王様が、カッコよすぎて、私は俗にいう王様にメロメロだった。
こんな方に愛してもらえるなんて思ってもいなかった。
何度果てたか分からないし、何度名前を呼び合ったかも分からない。
きっと私の顔は涙でぐしょぐしょなんだろう。痛い、とかではなく、王様とこうしていられるのがすごく愛しくて、嬉しくて、そしてとても切なくなるのだ。この関係は一時のものであり、永遠にはけっして続かないのだと。だって、私は人間で彼はサーヴァントだから。
そう思うと彼と愛し合える喜びと切なさで涙があふれて止まらないのだ。
「雑種っ・・・何故、泣く・・んっ・・・」
『あっ・・・んぅ・・・っき・・だか、らぁ!』
「なんだ・・?っんっ・・・・・いくぞ、沙織」
『あっあっあっ・・も、だめっ・・うっぅ・・・、んんん!!』
「っは・・ぁあっ・・・・・くっ・・・・・っ!」
熱い吐息に包まれながらもう一度、彼と唇を重ねた。
満足したように紅潮する頬のまま、ドサリと王様は私に覆いかぶさってきた。うん、重い。でもその重みもすぐ愛しさに変わる。
ドクドクとナカに放たれた彼の精を感じながら、そっと黄金の髪を撫でた。
「ほう、珍しい事もあるのだな」
『・・・王様・・』
「おい、何度言わせる。名を呼べと・・」
『好きです』
「い・・・っ・・!?」
ガバッと顔を上げた彼は、目を見開き驚いたような顔をしていた。
きっとこの快楽に酔っているからだ。
きっと、これは夢だ。
きっと、こんな私のことを彼は本気で好きになんてなってくれないだろうから。
きっと、一時の想いだから。
『・・愛しています、ギルガメッシュ様・・・』
「・・・・まったく。これ以上我の心を奪ってどうするのだ」
ちゅっ、と額に触れる王様の柔らかい唇を感じながら、ゆっくりと瞼を閉じた。