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せめて夢の中だけは ~【鬼滅の刃】短編集~

第6章 夢語り【童磨】R18


『おとうさん だぁれ?』

ん?無惨様が女の子を抱いている?

人間の子……か?

『私に何か用ですか?随分慌てていらっしゃるようですが…』


あぁ、無惨様も人間のふりをしているんだなぁ


『あら どうしたの?』


……この声


『おかあさん』





…………






その後少しの騒ぎがあった。
もちろん無惨様が起こした騒ぎなんだけど……



『麗さん 危険だ。向こうへ行こう』

『どうしたのかしら、あの子……
 ねぇ、月彦さん』




麗さん……月彦さん……




そうか、京子は名前を変えて、今も一緒に居るんだなぁ。親から唯一貰った名前まで捨てて……



だけど、あの女の子は……


間違いなく京子の子供だ。


それは俺がずっと知っている……
忘れたくても忘れる事が出来ない……


声こそ聞いた事がなかったけど……

幼い頃の……

いつも屈託なく笑っていた“京子”そのものだった……




そうか。二人は夫婦として生きているんだね。

ハイカラな洋服を着ていたなぁ。

うん。

きっと京子の望む生活を与えて貰っているんだね……



良かった……



なら俺のする事は、只一つ。




さぁ今夜も沢山喰らって……


『花札の耳飾り』を着けた鬼狩りを、探さなきゃね。




そうすれば、京子の生涯は安泰だ……






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