第2章 失くし物 ~蝶屋敷にて~
「だいたい、何が失くなったんだよおっ!!!それも知らないのに、なんで俺がそんな事っ……」
「知らないですって!?ズロースよっ!ズロースっ!!!私とカナヲさんのズロースよっ!!!」
「ズっ……!!!」
「!!!」
それを聞いて固まる、善逸と3人娘。
しかし炭治郎は
「ズロースって何だ???」
善逸に聞いている。
「えええっ!?炭治郎、知らないのおっ!?女の人がスカートやズボンの下に履く、下履き(下着)だよおっ!」
(作者注:ズロースとはいわゆるでっかいパンツです)
「えっ!?」
それを聞いて、今度は炭治郎が真っ赤になって固まった。
「ちょっと、本当に俺、知らないよっ!
俺が炭治郎に見て貰いたかったのは、茶柱が二本立ってるのを……」
「嘘よ!いっつも私達の事を、変な目で見てるじゃないっっっ!!!」
大きな声でアオイが叫んだ。
「いや、アオイさんの事は見てないよ」
善逸がそう言い放った刹那
「ぐはっ……」
アオイの拳が、善逸の鳩尾にキレイに入った。
それは炭治郎ですら止める間もなかったほど、綺麗に入った。
「……ご、誤解だよ。なぁ炭治郎!炭治郎なら、解るだろぉ!?俺が嘘を吐いてないの!!!」
いつもの汚い高音も、鳩尾に一発入ったせいか、苦しそうだ。
アオイの素早い動きに見とれていた炭治郎は
「あ、ああっ!うん!嘘は吐いてないよ!
だけど善逸は、女の子がかなり好きだからなぁ……」
「ちょっと炭治郎!!!酷いんじゃないっ!?その言い方っ!!!」
また、汚い高音で叫ぶ善逸。
そこに