• テキストサイズ

あなたが教えてくれたこと【イケメン戦国】

第9章 すれ違う心



「どー言うことか説明してちょうだい!」

義元さんと楽しい一日を過ごしてから数日後、ケイティが鬼の様な形相で部屋へとやって来た。


ドアを開けるなり、押し入るように部屋へと入って来て、ベッドの上に数枚の写真を怒りに任せるように投げ捨てた。



「..............どうしたの?」


写真よりも、今までにないケイティの剣幕に驚いて、それを見る前に疑問を口にした。


「どうしたのじゃないわ!その写真を見なさい!」



「写真って、何?」

何で、そんなに怒ってるの?

不思議に思いながらもベッドの上に投げ捨てられた写真を一枚手に取った。



「っ、..................」


それは、待ち合わせたカフェを出た時、義元さんに手を引かれ歩く私達二人の写真。


(.........なにこれ?)

残りの写真を全て手に取って見ると.......


美術館で仲良く話をする写真が二枚と、和食屋さんに入って出てきた時の写真が二枚の、計五枚の写真全てが、私と義元さんのあの日の写真だった。


「これって..........」


「週刊誌の記者から今朝送られてきたわ」


「っ、何で?一緒に美術館に行ってご飯を食べただけだよ?」


何でこんな写真.....しかも、親密な感じに撮られてる。


「セナ、アンタは確かにまだ駆け出しのモデルで、映画の制作発表をしたと言っても、アンタを見て分かる子はほとんどいないわ。でもね、相手が悪い」



ケイティは私から写真を取って、その写真を一枚づつ見ながら話を続けた。

「歌舞伎界のプリンスと言われる龍王丸には、いつもスクープを狙う記者がついてる。彼は今までその私生活を公にはして来なかったから、記者たちは皆、彼のスクープを日々狙っていたって訳よ」



全然、気付かなかった.......





/ 440ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp