• テキストサイズ

あなたが教えてくれたこと【イケメン戦国】

第26章 varlet



「んっ、信長...........」


甘えのスイッチの入ってしまった私は、信長の首に手を巻きつけて、もっと、と、キスを強請る。


好きだと言う感情は無限なんだと、信長を好きになって初めて知った。

これ以上好きになれないと毎日思うのに、毎日大好きが更新されていく。


「っ、そんなに煽るな、今ここで抱く事になるぞ」

唇を離した信長は、互いのおでこを寄せ合って、ふぅっと、息を吐いた。


「っ信長からしたくせに.....」

いつもいつも、煽ってくるのは信長なのに、その気にさせておいて簡単にストップをかけてくる。


「冷えた身体を暖める為だと言っただろう?それに、浮かない顔をしていたからな。何かあったか?」

心配性な恋人は、やっぱり私の様子がおかしい事に気付いていたようだ。

こんなにも、私の事を私以上に考えてくれてる信長が、私に隠し事などするはずが無い。


「これと言って何も無いけど、蘭丸君から信長の過去の相手の事たくさん聞いて、みんな綺麗な人ばかりだったから落ち込んだだけ」


でも、何故か犬の事は聞いてはいけない気がして、私は咄嗟に誤魔化してしまった。


「またそれか。いつも言ってるが、過去に愛した女も、これから愛していく女も貴様だけだ。俺をもっと信じろ」


不敵な顔をしたオレ様は、私のデコをピンっと弾いた。


「うん。信じてるし、信長の事、大好きだよ」


「ふっ、それはもう、何度も聞いた」

顔を崩して笑うと、優しく抱きしめられた。


その後、リビングへと戻った私たちはみんなとのパーティーを楽しみ、蘭丸君との会話も徐々に薄れて気にならなくなった。


憧れから恋に変わり、そして恋人同士になった私たちの関係はとても順調で.......、そんな二人の心を試される時が来るなんて、この時の私は考えもしてなかった。






/ 440ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp