第24章 大人な彼との付き合い方
でも信長と買い物に行ける事なんて滅多にないし、(確か前回は水着だった)恥ずかしいけど楽しんだ方が良いよね。
「どんなお店か楽しみ。可愛いのがあれば一つ買ってもらおうかなぁ」
「一つと言わず気に入ったものは全部買ってやる。楽しみにしておけ」
いや、楽しみにしているのはあなたです。
この事がまた来週の週刊誌に載るのかと思うと目眩がする。
見出しはきっと「白昼堂々、夜の衣装選び❤️」とか何とか、エロい見出しをつけられる事間違い無いだろう。
「あと、これを貴様のために貰っておいてやった」
「何?」
可愛いピンクのショッパーを目の前に出されて、不思議に思いながらも受け取り中身を確認した。
「えっ、これ........!」
それは、さっきまで撮影のために私が着用していた2種類のランジェリー。
「下着など、他の者に着せることはないだろうと思って買い取って来た。貴様によく似合っていたからな」
ニッと、笑う顔は子供の様で.......
「えっ、.......これ信長が自分で欲しいって頼んだの?」
「当たり前だ、俺以外に誰がいる?」
「じゃあ、もうお買い物行かなくてもいいんじゃ....」
「阿保、これはこれだ。他にも色々と試したい。買い物には行くに決まっている」
したり顔で言われるともう二の句がつけず.......
「分かったけど、一つだけね」
「店ごと買い占めても良いぞ」
「ムリ!」
前言撤回........
私の彼は大人だけど、遊び心満点の子供の様な大人だ。
「どうせなら、着けて帰るか?」
「もっとムリ!!」
その後、嬉しそうにランジェリーショップで買い物をする信長と、顔を真っ赤にしてそれに付き合う私の姿が撮られ、それが週刊誌に載ったのは言うまでもない。(見出しのタイトルも予想通りだった)