第21章 進化する社長室
「あの、...........勉強してるんですけど」
「いい心がけだ。続けろ」
「っ.........」
言葉とは裏腹に、信長は私の胸をシャツ越しに揉みながら、シャツのボタンを一つづつ外していく。
ここは社長室の、社長のデスク。
そして社長のゴージャスな革張りのオフィスチェアに腰掛けて、私は今論文を書いている。
「っ、あっ、だから、この論文を明後日までに提出しないと単位がやばいんです」
「分かったから続けろと言っている」
信長は、私の座る椅子の背後から抱きしめるように手を伸ばし、私に悪戯をする。
ボタンを外し終わった手は、シャツの中へと遠慮なく侵入し、ブラ越しに胸を揉み、理解を示していると語るその唇は、私の耳を甘噛みする。
「ふっ、あっ、んんっ、だからっ、だめって、っぅ」
時折ブラをずらしては、立ち上がった胸の蕾をクリクリと捏ね回す。
一体、どうしてまたこんな事になっているのか.....
「早くやらねば、出来なくなるぞ」
ブラの中に侵入していた片手がブラから抜けて、下へと降りていく。
確か.....勉強のために、この社長室を訪れたはずなのに.........
夏休み前になり、大学は定期テストの時期に入った。
ほとんどの講義は、当日の試験で単位を取得できるけど、中にはテストを行わず論文提出の講義もあり、教員免許取得には欠かせない〔日本国憲法〕の講義は論文提出で、さっぱり分からない私は、日本一賢い大学の法学部をこの春卒業したばかりの信長に、何か参考になる資料はないかと聞きに社長室へとやって来たのだ。
「あっ、.....ん、本当にだめだって、鍵もかけてないし......秀吉さんに..」
また見られちゃう。
「それなら心配ない、おい、鍵をかけろ」
信長はどこ向くわけでもなくそう言うと、社長室のドアの鍵がガチャリと閉まった。
「えっ?何?」
「ふっ、スマートスピーカーに変えた。これで貴様を抱きながらでも施錠は出来るしうるさい奴にも見られずに済む」
「なっ、な、わざわざそんな事で?」
いや、私今勉強中だし.....
「貴様を抱く貴重な時間だ」
したり顔で笑いながら、その悪戯な手は、更に下へと下って行く。