第17章 育まれる関係
「やっ、ちがっ............」
「こんなにも、俺の指を濡らして、何が違うんだ?」
クチュクチュ
「いや.......あっ、..........ん」
「いやらしくなったな、セナ」
(!?)
意地悪な声が、意地悪な事を、耳元で囁いた。
「ふっ、っく...............うぅっ....ううぅーー.....」
またもや、恥ずかしさの限界を大幅に超えて、嗚咽を漏らした。
「っく、ひどい.......っく、どうしてそんなに意地悪するの?うぅっ...」
知ってたくせに、何でわざと......
「ふんっ、貴様が、どうでもいい事でやきもちをやくからだ」
「だからって、ひどい...ぅー」
こんなに濡れているなんて、知られたくなかったのに.....
しかも、いやらしくなったって..........
「............っ、もうやだ...........っく、」
こんなの、恥ずかし過ぎて耐えられない。
泣きじゃくる私のショーツから手を抜いて、信長は私を優しく抱きしめた。
「セナ、俺が過去にたくさんの女を抱いたのは事実でそれは変えられん。だがこの先、俺が欲しいのは貴様だけだ。どうすれば貴様は俺を信じられる?」
意地悪な声は消えて、今度は諭すような優しい声に変わった。
「し、信じてるけど.....信じられないもん!うぅっー」
信長の事がどうしようもなく好きだから、今まであなたが沢山抱いてきた全ての女性に醜くく嫉妬するほどに好きで、感情が抑えられない。
「何だそれは.......」
ふぅーと息を吐きながら、ぽんぽんっと、あやす様に彼は私の頭を撫でる。
「だって、.....好きなんだもん....っく、信長の事が、好きなんだもん....うぅー」
どれほど私があなたを好きかなんて、きっとあなたには分からない。
胸が小さいから嫌われたらどうしようとか、こんなにすぐ濡らしていやらしい身体だと思われて嫌われたらどうしようとか、心はいつもあなたに愛されたくて忙しい。
「セナ、あまり俺を煽るな。貴様の事になると、歯止めが効かんと言っただろう?」
「っく、えっ?............んっ!」
突然、........彼の、本気のキスが落とされた。