第14章 初デート
「セナ」
「ん、...........」
熱い口づけが落とされ、ゆっくりと時間をかけて、彼は私を溶かして行く。
昨夜までと、同じ手、指、舌なのに、彼のくれる刺激の全てが甘くて、熱くて、蕩けそうで......
「あっ、...んん、あっ、.......っあ、あぁぁぁっん!」
ピクンッと、....初めて心も身体も一つになった感覚の中、私はイク事が出来た。
「.....はぁ、.......はぁ」
余りの絶頂感に、ぐったりとしながら彼を見ていると、彼は、何かを口で咥えてピリッとその袋を破いた。
「....はぁ......なに?」
その存在は知ってるけど、見るのは初めてで.....
「あぁ、ゴムは初めてだったな」
彼はそう言いながら、素早くキュッと着けた。
「?薬はちゃんと飲んでるから......大丈夫だよ?」
何で急に......?
「セナ.......」
彼は私に被さり、優しく頬を撫でた。
「もう、......薬は飲まなくていい」
「.............えっ?」
何故か、彼の言葉に不安になった。
「そんな不安そうな顔をするな。貴様に何かあったわけじゃない。薬を飲ませたのは、ありのままの貴様を感じたいと思った俺のエゴだ。貴様を傷つけたくない。だからもう、飲まなくていい」
「っ、...........」
泣きたいわけじゃないのに.....感情が揺さぶられ涙を流してしまった私の頬を撫でながら、彼はあやす様に顔中にキスを落とす。
「そろそろ泣き止め、俺も限界だ.....貴様を感じたい」
困った顔で笑うと、彼の硬くなったものが、私に触れた。