第6章 居ない間に………?
シン「紅炎殿、このリィナは、シンドリアの国民だ。返して貰えるか?」
シンさんが、微笑みながら、でも目は笑わずに言う。
すると、紅炎さんがニヤッと笑う。
炎「無理だな。元々、リィナが煌帝国に来たんだ。此方にだって、奪う権利がある」
………私、物扱い?!
確かに、ジュダルに連れ去られたって言っても、私の意思もある。でも、別にこっちに住みたいとかじゃないんだけど……!!
ジャ「……グダグダうるせぇんだよ…」
ユラッとジャーファルが動く。
まだ口調が戻ってない。
すると、ジャーファルが私に近寄り、乱暴に腕を引かれる。そして、ギュッと抱き締められる。
リィナ「ちょ、ジャーファル…??」
ジャ「リィナは俺のモノだ。それは変わらねぇ……てめぇになんかやるかよ」
いつもは見ない鋭い目付きと低めの声、そして乱暴な口調で、威圧するように言うジャーファル。
……こんな時に不謹慎だけど…かっこいい……////