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【鬼滅の刃】かざぐるまの恋【我妻善逸夢】
第2章 あなたと私
「善子この曲知ってたの?
すごく上手!」
「知らないよ。今、梅月ちゃんが
弾いてるのを聴いて真似したんだ。
お…アタイ耳が良いから」
私が一月も二月もかけてお稽古した曲を
たった一回聴いただけで
完璧に弾けるなんて…
「善子すごいよ!
今日のお座敷で弾いてみたら?」
「えぇぇ!?いやいや、それはちょっと…」
「善子を連れてきたあの男を
見返してやりなよ!」
そう言うと、
善子は般若のような顔をして
私の三味線を持ったまま
部屋を飛び出して行った。
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