• テキストサイズ

【鬼滅の刃】かざぐるまの恋【我妻善逸夢】

第11章 かざぐるまの恋 【完】



まさか善逸の身に何か…!?


急いで封を開けるが、
そこにはいつもの善逸の字があった。




『 梅月ちゃんへ。
手紙の返事、遅くなってごめんね。

今日は梅月ちゃんに大事な話がある。

手紙を書くのは、
これで最後にしようと思うんだ。

決して君のことが嫌いになったわけじゃない。
そこは誤解しないで欲しい。

君と出会えて本当に良かった。
一緒にいられたのは
たった数日だけだったけど、
俺はこの命に変えてでも
君を守りたいと思った。

君からの手紙は
俺を支えてくれた、勇気づけてくれた、
励ましてくれた。
本当にありがとう。


でも、今の俺にはやらなきゃならないことがある。


自分が守りたいと思った人を
皆守れるような強さが欲しい。

もう、目の前で大切な人を失いたくない。

俺を育ててくれたじいちゃんに孝行したい。

鬼殺隊の剣士として、
誇り高く、もっともっと強い人間になりたいんだ。


梅月ちゃん、
不器用な俺を、わがままな俺を
どうか許して欲しい。

俺は、何があっても君を忘れない。
ずっと、君のことだけを想ってる。 』



善逸の声が聞こえてくるようだった。
あの時の閃光のように、
嘘偽りのない、真っ直ぐな言葉。

手紙の所々は
墨が滲んで読みにくくなっていた。
チュン太郎の涙のせいだけじゃない。
紙はシワシワで、今にも破れてしまいそう。

きっと善逸も今の私と同じ、
泣きながらこの手紙を書いたんだ。



/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp