• テキストサイズ

【鬼滅の刃】かざぐるまの恋【我妻善逸夢】

第9章 嵐の後





落ち着くと、炭治郎くんが
鬼のこと、妹の禰豆子ちゃんのことを話してくれた。

そして、これからもっと厳しい戦いの場に
行かなければならないことも。



「…そう、なんだ」


なんて声をかけたら良いのか分からなかった。

自分の命をかけてまで
果たさなければならないことがある彼らに
私が何か言ったところで、
薄っぺらい言葉しか出てこない気がした。


自分が死ぬことよりも、
今は善逸を失ってしまうかもしれない
もう二度と会えなくなるかもしれない
その恐怖の方が何倍も強かった。

嫌だ、ずっとここにいて欲しい
危ない目に遭って欲しくない
血塗れの善逸なんてもう見たくない…!


「善逸…っ」


無意識に、名前を呼んで
ありったけの力で善逸を抱きしめていた。


「梅月ちゃん…」


「…梅月さん、善逸は強い。信じて」



まただ、炭治郎くんには
私の心が読めているみたい。



/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp