• テキストサイズ

【鬼滅の刃】かざぐるまの恋【我妻善逸夢】

第5章 闇への一歩




「梅月花魁…!」

名前を呼ばれて顔を上げると
涙を浮かべた朝露と小春が
私の身体を支えた。


「はぁっ…ごめ…ん…」


目を開けていられない。
天井と床がぐるぐる回って見える。

二人に引きずられるようにして
自分の部屋へ向かう。


廊下の奥でバタバタと足音が聞こえた。


「梅月ちゃん!!

くそっ!遅かった…!」


誰…?男の子の、声?
でも、どこかで聞いたことがある。
もうまぶたを上げる気力すら残ってない。


ふわっと体が浮かぶと
柔らかい布団の上に下ろされた。


あれ…?この感じ…



「…絶対に、許さねぇ」


微かに聞こえた言葉が
昨日善子に言われた言葉と重なった。


/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp